そろばん、親の出番
そろばんはすぐに成果は出ません。
でも、必ず上手になります。
成果が出るまでの道のりが長いのです。
そして、途中で挫折してしまう子も残念ながらいます。
この記事では、そろばんを習っている子の親御さんに向けたメッセージです。
読んでいただくと、子どもたちへの声かけやまなざしがきっと変化すると思います。
1.そろばんが上手になるとは
「そろばん、上手になったね」というと、子どもたちの反応は大きく2つに分かれます。
嬉しそうにニコッと笑顔を見せる子と、
そんなことない、と元気がなくなる子。
元気がなくなる子は
そろばん上手=珠算1級ぐらいの達人レベル
みたいな感じでとらえています。
目標や理想がめちゃめちゃ高い。
だから自分はまだまだダメなんだって思ってます。
そろばん上手=前よりよくなってる
と捉えてくれたらなぁと思います。
子どもたちの多くは、
珠算1級取ったらすごい、大会で優勝したらすごいと思っています。
でも、中には
珠算1級取らなきゃすごくない、大会で優勝しないと意味ないと思ってる子もいます。
テストは100点じゃないとだめ・・・?
過程よりも結果重視
こんな風に思ってしまう子は、そろばんがどんどん苦しくなります。
なぜなら、そろばんは成果が出るまでの道のりが長いから。
目標が遠すぎて全然進んでる気がしないのです。
そのうち練習することが楽しくなくなってしまいます。
結果を重視すると、間違いを認めず答えをごまかしたり、失敗を恐れ挑戦しないようになっていきます。
2.授業の中の様子
※私の教室をもとにかいています。教室によって異なる点があります。
そろばんの授業は、始めたばかりの子や低年齢の子でない限り休憩なしです。
約60分、練習メニューは決まってるのでとにかくどんどん解かせます。
コミュニケーションは取りますが、子ども同士の私語禁止、立ち歩き禁止
もっと言えば、あくびもため息も注意します。
ボーっとしてる子もいますが、それは疲れて放心状態の子。
とにかく授業中、子どもたちはかなり頑張っています。
ずっと座っていたにもかかわらず授業後は「疲れたー」という声があちこちで聞かれます。
3.どんな声かけがいいの?
ところで、子どもの考え方は親の影響を多大に受けます。
「そろばん上手になったね」に対し反応が2通りに分かれるということは、親御さんの考えが反映されてるともいえます。
これは日頃から結果に対し、どんな声かけをしているかによって分かれます。
あなたはどんな声かけをしてますか?
シーン1
子どもが検定で100点取って合格しました
①「すごーい!天才だね。そろばんの才能あるよ」
②「がんばったね!家でもよく練習してたからだね」
シーン2
子どもが検定に再び落ちてしまいました。
①「また落ちるなんて、ちゃんとやってるの?そろばん向いてないんじゃない?」
②「練習のやり方とか練習量をもう1回考えてみようか」
ここまで読んでいただいた方ならもうお分かりだと思います。
①は結果重視の声かけです。
これが子どもたちの意欲や挑戦する気持ちを奪っていきます。
これが成果が出る前にそろばん挫折へとつながっていきます。
特に、才能や天才という言葉を使うと努力しない子になってしまいます。
逆に、練習したから、努力したからという言葉を使うと次もそれをやろうとします。
”そろばん上手になった=成果が出た状態” →結果を重視
”そろばん上手になった=目標へ前進してる状態” →過程を重視
私も何度も失敗有。ついつい言っちゃいます。
でも、気を付けてます。
特に教室の子には絶対言わないよう、意識してます。
だから、親御さんも意識して気を付けてください。
それがとっても大事だと思います。
逆に意識して言ってほしい言葉は
「前より上手になってるよ」
「前よりたくさん解けるようになってるよ」
「前よりはやく解けてるね」
そうやってどんどん目標に向かって前進してることを伝えてあげてください。
4.まとめ
大前提として、子どもたちはよく頑張っています。
家での様子はわかりませんが、
少なくとも、授業ではしっかりがんばる子ばかりです。
そして、そろばんはすぐに成果が出ない習い事です。
子どもによって進級が早い子や、大会で結果を出せる子もいますが、
それは才能ではなく練習量の差です。
どんな子もそろばんを弾いている限り、必ず上手になっています。
このことをぜひ知っててください。
親御さんの言葉は、それくらい大きな力を持っています。
応援はげみになります😊
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