幼少期から鍛えたい力、非認知能力をそろばんで
近年、関心が高まっている非認知能力
そろばんで身につけることができます。
この記事では、非認知能力とはどういうものか、
なぜ非認知能力がそろばんで身につくのか、
ということについて書いています。
ママ歴17年&そろばん先生歴10年、実体験をふまえてかいています。
子育て中のママにはもちろん、非認知能力やそろばんに興味がある方にぜひ知っていただきたい内容。
来年新しく習い事を考える際に参考にしていただけたら嬉しいです。
1.非認知能力とは
まず言葉の定義から確認してみましょう。
非認知能力とは
IQや学力テストで計測されるものを「認知能力」というのに対し、そういったもので計ることのできない能力を「非認知能力」といいます。
。
「学力」の経済学 中室牧子
学術的な呼称は難しいですが、一般的な呼称を見るとイメージが付きやすいです。
非認知能力とは、これまでその人の性格や個性といった言葉で表現されてきたようなことを指しているようです。
立ち直りが早いとかは・・性格だと思ってました。
では、それがなぜ重要視されているかというと、
この非認知能力が、
・認知能力の形成に関係している
それだけではなく
・将来の年収、学歴や就業形態などの労働市場における成果にも大きく影響する
ことが明らかになったからです。
簡単に言うと
非認知能力が高い方が将来幸せな人生を送ることができそうだ、ということが分かったということです。
そして、「非認知能力は伸ばすことができる」という点も大きな発見です。
[性格を変える]ではなく、[能力を伸ばす]なら納得です。
2.非認知能力が注目されている理由
非認知能力の重要性は外国の研究結果から導き出されたものです。
「アメリカのペリー幼稚園プログラム」という社会実験から導き出された結果からきています。
ペリー幼稚園プログラムは、学歴・年収・雇用などの面で大きな効果を上げ、しかもその効果が長期にわたって持続したことが明らかになりました。
「学力」の経済学 中室牧子
このプログラムによって改善されたのは「非認知スキル」または「非認知能力」と呼ばれるもの。
これはIQや学力テストで計測される認知能力とは違い、「忍耐力がある」とか「社会性がある」とか「意欲的である」といった人間の気質や性格的な特徴のようなものを指します。
就学前に非認知能力を高める幼児教育を受けた子の長期的な追跡調査によってその効果が実証されたことから、広まった考えです。
日本には同じようなことを指す「生きる力」という言葉があります。
1996年に文部省(現在の文科省)が教育上の目標として掲げた言葉です。
「生きる力」:問題解決能力・自制心・協調性・思いやり・豊かな人間性などの全人的な資質や能力を指す言葉。
教育上の目標となっていることからも、これからの時代に必要なスキルだということが分かります。
非認知能力の必要性は、実は大人になると多くの人が実感として持っています。
どんなに勉強ができても、自己管理ができず、やる気がなくて、まじめさに欠け、コミュニケーション能力が低い人が社会で活躍できるはずはありません。
一歩学校の外へ出たら、学力以外の能力が圧倒的に大切だというのは、多くの人が実感されているところではないでしょうか。
「学力」の経済学 中室牧子
それもそうです。
多様性が重要視されつつある現在において、勉強だけできても通用しないということです。
いまの子どもたちが幸せな人生を歩んでいくために大切なことの定義が変わってきたということかもしれません。
そしてそれは、やはり子どもの頃(幼少期)から育む方が良いされているのも納得できます。
3.そろばんで非認知能力が鍛えられる理由
では、非認知能力とそろばんについて考えてみます。
非認知能力はたくさんありますが、人生の成功のために特に重要な2つの非認知能力に注目します。
①自制心
自分の欲望や感情をコントロールする心
そろばん教室は、子どもたちにとって少し窮屈な空間です。
席は習熟状況である程度決められていますし、練習メニューも基本的にはみんな同じです。
(レベルはそれぞれ異なります)
トイレ以外で席を立つことは禁止、質問以外の私語も禁止です。
年齢で分けているわけではないので、園児も同じような環境です。
※あくまで私のそろばん教室の様子です。大まかな雰囲気として参考にしてください。
自分がやりたいようにはできない空間、そんな環境の中で過ごすことにより3歳、4歳の子も少しずつ自制心をつけていきます。
②やり抜く力(GRIT)
非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質[ダックワース准教授]
そろばんには検定試験があり、それに合格することでさらに難しい内容の級の練習に入ります。
最高段位は10段です。
その過程において、どんなに練習をがんばっている子でも検定試験に落ちたことがないという子はいません。
同じ級に何度も挑戦する子もいます。
あと1問で合格だった…という悔しい経験をする子も少なくありません。
その挑戦の過程は、まさにやり抜く力(GRIT)を育む過程でもあります。
その他、検定や大会に挑戦すること、種目ごとに気持ちを切り替える力、練習に取り組む姿勢などあらゆる面をきたえることができます。
関連記事:そろばんで身につく力
4.まとめ
今、非認知能力の重要性が注目されています。
なぜなら、認知能力の形成に関係しているだけでなく将来の年収、学歴や就業形態などの労働市場における成果にも大きく影響することが明らかになってきたから。
中でも重要な非認知能力と言われるのが
①自制心;自分の欲望や感情をコントロールする心
②やり抜く力(GRIT);非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質
でも・・・
これってはっきり言って、そろばんでなくてもいいのです。
子どもの習い事の本当の目的は、非認知能力を高めるためと考えるとどんな習い事も効果的であることは間違いないです。
私は3人の子育てと並行してそろばん先生をしています。
経験から、そろばんを通じて非認知能力を高めることができたと確信しています。
そろばんを一生懸命頑張っている子どもたちは、今後どこに行っても、どんな場面でも通用するスキルを身につけていると思います。
そしてきっと幸せな未来を手に入れる可能性が高いと思っています。
それはそろばんを通じて、そろばんの技術以上に大事な力を身につけていると思うからです。
ぜひ、そろばんで非認知能力を鍛えてみませんか?
応援はげみになります。
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“幼少期から鍛えたい力、非認知能力をそろばんで” に対して1件のコメントがあります。