早期教育で差をつける!低学年から始めるそろばんが未来の可能性を広げる

そろばんの先生になって10年、のべ500名超の子どもたちを指導してきました。
もともと学習塾や学校での講師経験があるので、単なるそろばんの指導ではなくそろばんで身につけた力を中学受験やその後の勉強でどのように活用できるかを考えてきました。

わたしの子ども3人も、幼少期からそろばんをスタートしました。
小学生の頃は週4~5日練習、3人とも有段者です。
中・高校生になった今、幼少期からしっかりそろばんをさせていてよかったと強く思います。

進学校や私立中学校へ進んだお子様のほとんどは、そろばんしていてよかったと言ってくださいます。

この記事では、低年齢からそろばんをする意義と、中学受験時に発揮するそろばん効果について書いています。

ぜひ最後までご覧ください。

そろばん教育の意義とその効果

なぜ低学年からそろばんを始めるべきなのか

 低学年からそろばんを始めることには、多くのメリットがあります。幼い頃にそろばんに触れることで、計算力や基礎学力の向上に直結し、その後の学びにも大きな影響を与えます。特に、小学1年生から始める子どもが多い理由として、柔軟な思考力が育つこの時期に計算の基礎を固める重要性が挙げられます。また、数字や計算に対する抵抗感を減らし、早い段階で自主的に学ぶ意欲を育てることができます。

計算力だけではない!そろばんで育つ総合的な学力

 そろばんで得られる効果は計算力の向上にとどまりません。そろばんを使った学びでは観察力や記憶力、集中力といったスキルも養われるため、総合的な学力が自然と伸びます。さらに、珠算を習得すると、暗算力も飛躍的に向上し、これが算数や中学入試の計算問題のスムーズな解答に役立ちます。そろばんを学ぶ子どもたちは、正確性だけでなくスピード感をも持つため、日常的な学びに対する自信と意欲が付く点も魅力です。

脳への刺激と集中力向上のメカニズム

 そろばんは、単に数を計算するだけではなく、脳への刺激が多い学びです。そろばんを使う際には視覚、手先の運動、さらにはそこから生じる記憶を短時間で連動させる必要があり、脳の活性化に効果的と言われています。このような複合的な刺激は、集中力の向上にも直結します。また、そろばんの練習過程で一定の時間内に計算する習慣を身につけることで、注意力や忍耐力も鍛えることができます。これらのスキルは、中学受験のみならず、小学生全般の学習効率を向上させるためにも欠かせません。

デジタル時代におけるそろばんの役割

 デジタル時代の現在、簡単な計算を電卓やアプリに頼ることが当たり前になっていますが、そろばんの教育が持つ価値は決して失われていません。それどころか、このデジタル依存の環境下で、そろばんを学ぶことで計算スキルを自らの能力として保持することが重要です。そろばんは、習熟することで即座に暗算を可能にし、迅速かつ正確に自分の答えを導き出す力を付与します。また、デジタルツールが使用できない状況でも役立つ実用的な能力として、多くの親や教育者から評価されています。こうした能力は、将来的に子どもたちが中学受験やその先で信頼される力を発揮する礎となります。

子どもの成長を支える基礎能力をそろばんで育む

集中力・注意力がもたらす学習への効果

 そろばんは子どもたちの集中力や注意力を高める効果があります。そろばんによる計算には、珠の位置や動きを瞬時に捉える観察力と、それを正確に処理する集中力が重要になります。この過程を繰り返し学ぶことで、自然と注意を維持する力が養われます。具体的には、計算問題に取り組みながら時間制限のある演習を行うことで、短時間で最大限の注意を発揮する訓練が可能です。

 中学受験においては高度な集中力が求められる場面が多く、特に算数や図形などの問題でこの力が活きてきます。また、小学生のうちに集中力を身につけることで、日頃の勉強や家庭学習でも効率的に取り組むことができるようになります。低年齢からそろばんを始めることで、こうした集中力が日常生活に自然と根付くというメリットもあります。

正確性とスピードを養う練習法

 そろばんの特徴の一つが、正確性とスピードを同時に養うことができる点です。そろばんを使った練習では、数値の読み取りや暗算能力が繰り返し求められるため、計算力の向上に直結します。また、練習問題を解く過程で、正しい手順で全体を整理しながら答えを導き出すことが求められるため、論理的思考力も鍛えられます。

 特に、制限時間内の問題解答を設けた練習法はスピードアップを実現するために有効です。このような練習を継続すれば、中学受験などで求められる迅速かつ正確な回答が可能になります。小学6年生になる頃には、計算に対する抵抗感がなくなり、計算問題やその他の勉強にも前向きに取り組めるようになります。

非認知能力を伸ばすそろばん教育

 そろばん教育の効果は計算力だけに留まりません。近年では、非認知能力を伸ばす効果が注目されています。非認知能力とは、協調性や意欲、自己肯定感といった数値化しづらい能力を指します。そろばんの練習では、目標を設定し、それを達成するための努力を続ける経験を繰り返すことで、自己効力感を高めることができます。

 例えば、毎日少しずつ計算スピードを上げたり、級や段を目指すことで達成感を得る仕組みがそろばんにはあります。これは、子どもたちが努力による成長を実感できる貴重な体験を提供します。また、このような経験が中学受験の準備期間における勉強の持続力にもつながり、私立中学の入試に向けた大事な基礎を形作るのです。

中学受験に向けた準備としてのそろばん

中学受験で求められる計算能力の重要性

 中学受験では算数の計算問題が合否を大きく左右する重要な分野となっています。特に、限られた時間内で正確な計算を行う力は、受験生にとって必要不可欠です。計算力は単に数字を操作する能力だけではなく、問題を分析し、解法を瞬時に選択する判断力も含まれます。このようなスキルは、そろばん習得を通じて自然と身につけることができます。暗算力を高めるそろばんの学習は、受験に直結する基礎学力の強化において非常に効果的です。

そろばんを通じて得られる数学への応用力

 そろばんの学びは計算力だけでなく、数学的センスの向上にも寄与します。珠算式暗算を通じて、数の構造や規則性を瞬時に理解する力が養われます。この能力は、複雑な応用問題や文章題の解答プロセスにも活かされるため、中学入試で出題される多岐にわたる問題形式に対応する力となります。また、そろばんを習得した子どもたちは、計算問題の抵抗を減らし、難解な算数の問題にも積極的に取り組む姿勢を持つようになります。結果として、効率的かつ的確に問題を解く力が育まれるのです。

受験塾との併用で広がる可能性

 中学受験に備える子どもたちの多くが受験塾に通っていますが、そろばん教育を併用することでさらなる相乗効果を期待できます。受験塾では主に問題演習や応用力の強化が行われるため、そろばんで得た計算力が重要な土台となります。特に、小学生のうちから高い計算精度とスピードを持つ子どもは、塾の高度な問題にも自信を持って取り組むことができます。また、そろばんで磨いた集中力や注意力は、塾での学習効率を高める助けとなり、総合的な学力向上へと繋がります。そろばんを活用しながら塾の学習とバランス良く組み合わせることで、私立中学校合格の可能性が大きく広がるのです。

そろばんを始める最適なタイミングと進め方

そろばん開始の適齢期はいつか

 そろばんを始める適齢期については、できるだけ早い段階から取り組むことが推奨されています。専門家の意見やデータによれば、3歳頃から始められるのが理想的です。この時期は、数の基本概念を学び始める時期であり、そろばんを通じて「数」という抽象的な概念を自然に習得することができます。また、小学1年生までにそろばんを始める子どもが多いという調査もあり、中学受験を視野に入れる場合でも早期からの取り組みが後の学習基盤を強固なものにします。

 低年齢のタイミングでそろばんをスタートすることで、計算力だけでなく、暗算が得意な子どもに育つ可能性も高まります。特に、小学校低学年期は吸収力が高く、新しいスキルを習得しやすいため、この特性を活かしてそろばん学習を始めることが効果的です。

家庭でできるそろばん練習法

 家庭では、そろばんを用いた簡単な練習を取り入れることで、子どもが学ぶ意欲を持続させることができます。まず、初めてそろばんを触れる場合は、そろばんの仕組みや珠の動かし方を教えることが大切です。その上で、簡単な足し算や引き算の問題を実際にやらせ、「成功体験」を提供しましょう。

 また、計算力やイメージ力を高めたい場合、「珠算式暗算」の練習を徐々に日常生活に取り入れることも効果的です。例えば、親が一緒に買い物をする際に、おつりの計算をそろばんで行うよう促すことも良い方法です。さらに、家庭での練習ではオンライン教材やそろばん用アプリを利用することで、ゲーム感覚で子どもが自主的に取り組める環境を作ることができます。楽しみながら学べる工夫をすることで、子どもの集中力が伸びやすく、そろばん学習が日常の一部となります。

教室選びのポイントと注意すべきこと

 そろばん教室を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを見極めることが大切です。まず、教室の指導者が子どもの年齢やレベルに応じた適切な指導を行ってくれるかを確認しましょう。低年齢の子どもに対しては数の概念を丁寧に教え、興味を持たせるような指導が求められます。また、子どもが楽しく学べる雰囲気がある教室かどうかは、見学を通じて判断するのがおすすめです。

 さらに、教室の通いやすさも重要です。継続して通うためには、家庭との距離やスケジュールの調整がしやすいかを確認しましょう。加えて、中学受験を目指す場合は、受験対策にも対応している教室を選ぶことが賢明です。一部の教室では算数や計算問題に特化した指導を行っており、中学入試の準備に直結するカリキュラムを提供しています。

 最後に、費用面でも無理のない設定であるかを確認しましょう。そろばん教育は長期的な取り組みが重要であるため、家計への負担を見ながら選ぶことも大切です。指導内容・通学環境・費用のバランスを見極め、自分の子どもに合った教室を選んであげましょう。

未来を切り拓く子どもたちの可能性

自信を育む子どもたちの姿

 そろばんを学習することで、子どもたちには大きな自信が芽生えます。一つひとつの計算問題を解けるようになる経験を通じて、達成感を味わい、それが「できる」という自己肯定感につながります。特に低学年のうちからそろばんを取り入れることで、計算力や集中力の向上が実感できるため、学ぶことに対する前向きな姿勢が育まれます。この自信の積み重ねは、中学受験やその先の試験でも重要な力となり、自らの可能性を広げる土台となるのです。

学ぶことの楽しさを知るきっかけに

 そろばんの学習は、数字や計算を遊びの感覚で身につけることができる点が魅力です。教材や練習問題を解き進める喜びや、暗算がスムーズにできるようになる達成感を通じて、学ぶことの楽しさを自然と実感できるようになります。また、そろばんは形として成功が見えるため、子どもたちの学習意欲を強く刺激します。こうした積極性は中学入試を控える受験生にとっても大きな財産となり、継続的な努力の礎となります。

そろばん教育を通じた親子の成長

 そろばん学習は単に子ども一人の成長にとどまりません。可能であれば保護者がそろばんを一緒に取り組むことで、親子間での交流が増え、お互いの成長を支え合う関係が構築できます。例えば、日々の練習をサポートし、成績アップや暗算のスキル向上など、成果が見られるたびに共に喜びを分かち合うことは、子どもの努力を肯定し、親子の絆を深める貴重な機会となります。また、子どもが楽しみながら着実に基礎学力を身につけていく姿を目の当たりにすることで、保護者自身が教育への理解や意欲を高めるきっかけにもなります。

いかがでしたでしょうか。

そろばんは昔からある習い事ですが、その目的は大きく変化しています。
能力開発のツールとしてのそろばんが世界で注目されているそろばん、今後日本でも再注目されていくと確信しています。

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