右脳を鍛えるなら「そろばん」子どもの力を引き出す知的トレーニングとは?

こんにちは。

子育てや教育に関心のあるみなさんへ、この記事では「右脳を鍛えるならそろばんが最強!」というテーマでお届けします。

「そろばんって昔の計算道具でしょ?」「今はタブレット学習の時代なのに、なぜいまさらそろばん?」と思う方もいるかもしれません。でも実は、近年の脳科学の研究によって、「そろばんは右脳を活性化させるトレーニングとして非常に優れている」ということが明らかになってきています。

今回は、「そろばんが右脳を鍛える理由」「右脳を鍛えるメリット」「適した年齢」などを、科学的な根拠をもとにわかりやすく解説していきます。


なぜ右脳を鍛えると良いのか?

まず最初に、そもそも「右脳を鍛える」とはどういうことでしょうか?

人間の脳は大きく分けて「左脳」と「右脳」に分かれています。

  • 左脳:論理的思考、言語、計算などを司る
  • 右脳:直感、ひらめき、イメージ、空間認識などを司る

このように、左脳は「ことば」や「数字」に強く、右脳は「感性」や「イメージ」に強い傾向があります。特に子どもの成長過程では、右脳をバランスよく刺激することで、創造性や記憶力、空間認識力といった“生きる力”が育まれるといわれています。

科学的根拠

『脳を活かす勉強法』(茂木健一郎著)によると、右脳は「大量の情報を瞬時に処理する能力」に長けており、幼少期の右脳トレーニングは記憶力や判断力の土台になるとされています。また、東京大学の池谷裕二教授も「子どもの脳は、経験によって回路が変化しやすい」と述べており、幼少期の刺激がその後の学習能力に大きく影響することが分かっています。


そろばんで右脳が鍛えられる理由とは?

ここで、そろばんの登場です。

「計算=左脳」というイメージが強いですが、実はそろばんでの計算は“右脳”がメインで使われているのです。特に「珠算式暗算(頭の中でそろばんをイメージして計算する方法)」では、右脳がフル回転します。

具体的な理由①:イメージ力を使うから

そろばん上級者になると、珠(たま)を指で弾かなくても、頭の中にそろばんを思い浮かべて計算ができるようになります。これが「イメージそろばん」「暗算力」と呼ばれるもので、空間的なイメージ力や直感的判断力が必要とされ、右脳が活性化されます。

具体的な理由②:高速で情報処理するから

そろばんの計算はテンポよく進み、珠の動きを「視覚」「触覚」「記憶」の3つで同時に処理します。このマルチモーダルな情報処理が、右脳のネットワークを刺激するのです。

脳波測定による研究

八田武志博士の研究では、そろばん熟練者が暗算を行う際に右脳が活性化することが示されています。
河野貴美子博士による「珠算式暗算による脳波変化の実験」では、そろばん学習者の脳波を測定し、右脳の活性化が確認されています。

これらの研究は、そろばん学習が右脳の活性化に寄与する可能性を示唆しています。


右脳を鍛えるのに適した年齢はいつ?

結論から言うと、3歳〜10歳までが最も適しているといわれています。

これは、脳の「臨界期(クリティカル・ピリオド)」と呼ばれるもので、特定の能力が著しく発達する時期にあたります。この時期に右脳を適切に刺激すると、脳の神経回路が効率よく形成され、のちの学習能力の土台が築かれます。

特に、右脳の働きが活発になるのは6歳頃まで。その後は左脳が優位になっていくため、右脳トレーニングはできるだけ早いうちから始めるのがおすすめです。


右脳を鍛えることで得られるベネフィット

では実際に、右脳を鍛えることで子どもにどのようなメリットがあるのでしょうか?以下に代表的な5つの効果をご紹介します。

1. 記憶力の向上

右脳は「イメージ記憶」に優れています。そろばんを通じて右脳を鍛えると、視覚情報や図形を記憶する力が強化され、学校の勉強でも役に立つ場面が増えます。

2. 集中力・持続力の向上

そろばん学習は反復と集中が必要です。右脳トレーニングとして続けることで、短時間で集中力を高める習慣が身につきます。

3. 空間認識力・イメージ力の向上

算数や理科の「図形問題」「グラフ」「立体」の理解に直結します。そろばんで珠の動きをイメージすることで、空間把握力が自然と身につくのです。

4. 情緒の安定と自信の形成

「できた!」という達成感が積み重なることで、子どもは自己肯定感や挑戦心を育みやすくなります。特に計算スピードが早くなると、自信をもって発表できるようになります。

5. 学力全体の底上げ

右脳と左脳のバランスが取れることで、暗記・思考・表現の3つの力がバランスよく伸び、トータルで学力が底上げされます。


まとめ:そろばんは「右脳教育」の王道!

デジタル化が進む現代だからこそ、手を動かし、珠を弾き、イメージを使って計算する「そろばん」は、極めてアナログでありながら、右脳に最も理想的な刺激を与えてくれるツールです。

特に、子どもが右脳の発達期にあるうちにスタートすれば、一生ものの力を身につけることも夢ではありません。



最後に

そろばんは単なる計算練習ではなく、「頭と心を育てる右脳教育」です。興味のある方は、ぜひ近くのそろばん教室を覗いてみてくださいね!

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