珠算1級、取る子の特徴

そろばんでは検定試験があります。
2~30年前までは珠算3級以上であれば履歴書にかくことで就職に有利になりました。
そういったことから商業高校などで取得する子も多く、高校生が3級以上を受検するケースが多くありました。

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珠算3級から一気に受検年齢がアップする感じです。

しかしそろばんをスタートする低年齢化が進み、最近では珠算1級を小学生で取得する子もいます。

この記事では、珠算1級まで取得できる子の特徴を書いています。

これまで教室の中で見てきた子どもたちの共通点を探ることで、珠算1級取得を目指す方の参考にしていただけたら幸いです。

※この記事の珠算検定は全国珠算連盟の検定試験を基準にかいています。
検定試験により種目数や検定基準が異なりますのでご確認ください

目次

1.珠算1級の難易度
2.珠算1級取得する子の練習量・練習期間
3.珠算1級取得する子の性格など
4.珠算1級取得する子の保護者のスタンス
5.まとめ

1.珠算1級の難易度

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そもそも珠算1級ってどれくらい難しいの?というと…

珠算1級は乗算(かけ算)・除算(わり算)・見取算・伝票算の4種目の試験があります。
各種目10分、各種目80点以上で合格という基準になります。
※全国珠算連盟の検定内容です。

私の教室(開校10年目)の大まかなデータを見てみましょう。

これまでそろばんの指導をしてきた子どもたちは500名以上
その中で珠算1級以上を取得した子は15名
実に3%くらいです。

珠算3級以上を取得した子になると、60人以上になるので
12%くらいになります。

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珠算1級取得した子の70%以上は有段者になっています。

2.珠算1級取得する子の練習期間・練習量

珠算1級取得する子たちの練習期間についてです。

そろばんを習い始めて最短1年で取得しました!という子はいません。
どんなに算数や計算が得意でも、あるいは塾のテストで高得点取れるという子でも、珠算1級は短期間で取得できません。

珠算3級も1年で取得する子はほとんどいませんが、それに近い期間で取得した子はいます。
しかし、短期間で珠算1級を取得した子はいません。
不可能だと思います。

珠算1級を取得した子はほぼ小学3年生ころまでにそろばんをスタートしています。
そして、約3年~5年かけて1級を取得しています。

その間の授業時間は週2回以上(1回の授業は60分)。
基本的にほぼ遅刻・欠席しないという子がほとんどです。
つまり、コンスタントに練習する習慣をつけることができている子といえます。

そろばんの練習量と時間はしっかり確保しますが、それ以外の習い事もかなりたくさんしている子が多いです。
サッカー試合の後に珠算検定を受けに来るもいたりします。

また、取得したほとんどの子は中学受験もしている(する予定)なので、勉強にも力を入れている子たちです。

参考資料
わが子の取得期間です。


開校時に3人同時にスタート、週3~4回授業と毎日の自宅練習。
そのため、平均的な取得期間よりやや速いペースです。

スタート年齢スタートから1級取得まで(取得したときの学年)
長女(小3)2年7ヶ月(小5・3月)
次女(小1)3年11か月(小5・7月)
三女(年中 )4年5ヶ月(小3・1月)

3.珠算1級取得する子の性格など

珠算1級取得する子はいったいどんな子たちかというと、
・負けず嫌い、数に強い、勘がいい、計算が得意、頭がいい、もともと才能がある・・・?
という印象では全くありません。

もちろん、そういった面を持っている子もいます。
しかし、だから取得できたというわけではないと思っています。

珠算1級取得する子たちのもともとの性格で共通することは、
・なんといっても素直
教えたとおりに弾いたり、練習するので吸収がとてもはやいです。

向上心がある
上手になりたい気持ちが強いです。

このほか集中力・記憶力・瞬発力・判断力・忍耐力などそろばんで身につけることができる力を練習の中でたくさん身につけていきます。
そしてようやく珠算1級を取得できる力をつけていきます。
もともとは、素直さと向上心からの出発です。

maru

素直さと向上心、ほとんどの子どもたちは持ってます😊

そろばんを始めた時点から、この子はきっと珠算1級まで取る子になる、この子は難しい、そんなこと思ったことはありません。
しかし、なかなか素直に指導を聞かなくなったり、上手になりたいよりもキツイやめんどくさいが前に出て来たり…。
そういった状況が見えてくると結果が出にくくなります。

逆に指導やアドバイスをしっかり吸収し、どんな時も上手になりたいと思って練習している子を見ると、もしかしたら取得できるんじゃないかと思います。
子どもたちの気持ちは、様々な場面で態度や表情になって表れます。

maru

素直さと向上心をずーっと持ち続ける、これが珠算1級取得する子の大きな特徴です。

4.珠算1級取得する子の保護者のスタンス

珠算1級を取得する子の保護者の方は、家でそろばんを教えることができる経験者かというと、そろばん経験者の方もいますし全くの未経験者の方もいらっしゃいます。

経験者と言ってもブランクがあったり、子どもたちの成長スピードが速すぎて「もう全然わかりません😅」といわれる方がほとんど。

そのため家で練習するときは子どもたちは自分で練習しています。

保護者の方はみなさん、子どもの挑戦を積極的に応援してくれます。
中でも、珠算1級を取得する子の保護者の方はその多くをそろばんにかけてくださっています。

珠算1級取得する子はほとんど大会にも出場します。
時には飛行機で泊りがけの大会になることもあります。
そこにかかる多くの金銭的、時間的労力を注いでいただいています。
大会出場という経験が、子どもたちの成長をさらに加速させてくれます。

5.まとめ

この記事はあくまでも珠算1級取得する子の特徴として書いた記事になります。
珠算1級取得してないから意味がない、というようなことではありません。
また、珠算級がそろばんの成果のすべてと考えているわけでもありません。
様々な事情により検定級を伸ばせなかったとしても、そろばんで身につく力はたくさんあると思っているのでそれだけを重視していることでもありません。

この記事を読んで、珠算1級取得することが難しいと思われるか、だれにでもがんばり次第では可能だと思われるかは分かりませんが、それを目指す方の参考になればと思います。

さて、結論から言うと珠算1級を取る子どもたちは素直さと向上心をずーっと持ち続けることができる子と言えます。
大会や検定でいい結果が出ても、思うような結果が出なくても、「次もまたがんばりたい」と笑顔で話しています。

中には反抗期真っ最中の子もいますが、そろばんのことは素直に話を聞き、言ったとおりに頑張ります。
そんな子が珠算1級を取得する子どもたちです。

応援はげみになります😆。

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