羽子板2人目以降、飾り方と飾る時期
我が家には3人の娘がいます。
そして、娘が生まれて最初のお正月を迎えるたびに母が羽子板を買ってくれました。
そのため、家には3つの羽子板があります。
ところで、羽子板ってどんな意味があるの?
3つの羽子板、いったいどこに飾るのが正解?
いつ飾る、いつ(何歳)まで飾るの?
この記事は羽子板について書いています。
もうすぐお正月。
初めて羽子板を迎え入れる方や、すでに羽子板をお持ちの方に参考にしていただけたら幸いです。
目次
1.羽子板とは
2.羽子板のサイズ
3.羽子板の飾り方
4.羽子板いつ飾る、いつ(何歳)まで飾る
5.さいごに(実体験より)
1.羽子板とは
羽子板にはいったいどんな意味があるのでしょう。
羽子板の由来
今から約500年ほど前、宮中でお正月を祝い女性同士で羽根つきをして遊んだことが始まりのようです。
それが縁起物、飾り物として豪華な羽子板に変身したのは、江戸時代は元禄の頃です。
その後、女の子が生まれて初めて迎えるお正月の「初正月」に羽子板を飾る習慣が各地で起きたと言われています。
羽子板には災いを「はね」のけるという縁起を担ぐ意味があります。
羽根つきに使用する羽根の黒い玉は、むくろじ(無患子)という木の実で、漢字で書くと、(子が患わない)と書きます。
その意味から、無病息災の願いを込められたとも言われています。
また、昔は羽の形をトンボに見立てて、トンボが蚊を食べる益虫であることから、お正月に羽根をつくと、夏になっても蚊に刺されることがないと、長い間信じられてきました。
元気にすくすく育って欲しいという願いがつまってます。
羽子板は、遠い昔から子どもの無事を祝う暖かい親心が込められている縁起物のようです。
ちなみに・・・
男の子が生まれて初めて迎えるお正月の「初正月」には破魔弓を飾る習慣があります。
古来の人々は弓矢には「邪気を祓い、目には見えない悪霊を退散させる」と言う特別な力が備わっていると信じ、神聖なものとして扱っていました。
わが家も毎年破魔矢を初詣でかいます
正月に破魔弓を飾るのはこうした伝統に基づくもので、悪魔を追い払い、男の子が健やかに育つようにとの願いが込められています。
羽子板も破魔弓も子を思う親心のものなんですね。
2.羽子板のサイズ
羽子板にはたくさんの種類があります。
まずは大きさ(サイズ)についてまとめてみます。
表では6号~20号までの羽子板のサイズと、据置きタイプの羽子板ケースのサイズをまとめています。
(各号数のサイズは羽子板の縦の長さを表したものです)。
号数 | 羽子板のサイズ | ケースのサイズ 間口(幅) | 奥行 | 高さ |
6号 | 約18cm | 19~22cm | 16~22cm | 28~30cm |
8号 | 約24cm | 21~26cm | 17~23cm | 37~41cm |
10号 | 約30cm | 23~28cm | 19~25cm | 42~46cm |
13号 | 約39cm | 24~32cm | 20~26cm | 47~55cm |
15号 | 約45cm | 29~36cm | 21~29cm | 54~64cm |
17号 | 約51cm | 31~44cm | 24~34cm | 65~72cm |
18号 | 約54cm | 34~47cm | 25~39cm | 70~78cm |
20号 | 約60cm | 36~44cm | 29~35cm | 75~80cm |
※この号数のほか、お店によっては5号(高さ約15cm)や7号・9号という表記の羽子板もあります。
また、ケースの形やケースの中に入る飾りなどによってもサイズが異なる場合があります。
大まかな目安としてご確認ください。
選ぶときはまずサイズから考えた方がいいです
種類も豊富です。
わが家の羽子板は3つともガラスケース入り、お人形さんがついてる羽子板です。
それ以外にも、お花の飾りのもの、シンプルなもの、壁掛けなど本当に色んな種類のかわいい羽子板がたくさんあります。
3.羽子板を飾る場所について
羽子板は、どこに飾るのが正しいのでしょうか。
結論から言うと、正しい場所として決まっていることはないようです。
ただ、厄除けの意味があるので、
- スペースがあれば、赤ちゃんのそば
- できれば上座を意識して
- 理想はお座敷の床の間
のようです。
でも、私の家みたいに床の間どころか和室もない家や、赤ちゃんのそばに置くと危険な場合もあると思います。
そんな方は以下の内容を参考にしてください。
玄関
玄関がふさわしいという意見があります。
華やかになるし、来客の方に見てもらえたりと多くの人の目に触れる場所でもあるからです。
厄除けの意味でもいい場所です。
リビング
お正月に親戚や友人が集まるお家は、羽子板をリビングに飾ることで、来客にも見てもらえますし会話も弾みます。
ただ、羽子板をリビングに飾る時は、リビングの雰囲気に合うよう工夫が必要かもしれません。
寝室
人は、寝ている時に悪い気を出して、良い気を吸い込むとされています。
羽子板のように縁起が良いものを置くのもいいのではないでしょうか。
また、縁起ものというのは、高い位置に置くといいとされています。
(呪術的言われもあるので、羽子板を見下ろす位置に置くのはあまり良くないとされています。)
寝室に羽子板を置きたいという時には、置く位置についても考えるといいでしょう。
逆に飾らない方がいい場所というのはあるようです。
以下の場所は避けておくのがよいです。
- 直射日光が当たる場所 →日焼けしてしまいます。
- 湿気のある場所 →カビの原因になります。
- キッチンに近い場所 →油や水はよくないです。
- 不安定な場所 →倒れると危険です。
- 子どもが触れる場所 →壊れる可能性があります。
きれいな羽子板をできるだけいい状態で保つためにも、上記の場所は避けた方がいいようです。
それくらい、デリケートなものなんですね。
お子さんが小さいときは羽子板がおもちゃになったら大変なので、手が届かない場所がいいと思います。
でも、ある程度の年齢になったらせっかくなので近くに置いておくのもいいと思います。
かわいいデザインや、お人形さんの表情も美しいのでお子さんが近くで積極的に見れるといいかもしれません。
娘たちの3つの羽子板は、お人形さんの表情や着物の柄も少しずつ違ったので、3人でよくながめていました。
1人ひとり、「これは自分の羽子板」という気持ちがあったので愛着もあるようです。
そういう時間は、ちょっと大切にしたい時間です😊。
4.羽子板いつ飾る、いつ(何歳)まで飾る
羽子板(破魔弓)は、大切な赤ちゃんを災厄から守り無事に年が越せるようにという意味もあることから
12月中旬~1月15日ごろまで飾るのが良いとされています。
ただ、これもはっきり決まっているわけでもなくその時期を外しても縁起が悪いということにはなりません。
※大晦日(一夜飾り)や12月29日(苦立て)は縁起が悪いとされるので避けた方がいいです。
しまわずにあえて年中飾りにしてもいいです。
ずっと飾っておいても問題ないようです。
子どもが何歳まで飾るの?についても、特に決まりはないようです。
「子どもが無事成長するまでのお守り」として考えるのなら、成人するまでの間だけ飾るようにしてもいいです。
多くのご家庭は、いわゆる「立志式(りっししき)」の年齢(数え年で15歳)まで飾る、もしくは成人(18歳)まで飾るようです。
インテリアとしてずっと飾るのもありです。
5.さいごに(実体験より)
わが家には羽子板が3つあります。
本格サイズ15号、ガラスケースの立派なものです。
3つもあると存在感半端ないです。
(しかも、重い😓)
正直、家もそんなに広くないので、子どもが大きくなるにつれ置き場所に困ることが度々ありました。
この記事を読んでいただいた方に真っ先にアドバイスするとしたらサイズ選びが超大事ということです。
(買っていただく方も要望はやんわり伝えておいた方がいいと思います)
でも、羽子板について調べれば調べるほど
羽子板って親の愛情があふれた素晴らしいものという気持ちになりました。
それに、結構自由度が高いもの。
あんまり色々こだわらなくてもいいようです。
昔も今も一番の願い
子どもが元気にすくすくと成長していきますように
そんな願いが詰まった羽子板
これからも、大切にしていきたいと思います。
ちなみに今年夏に断捨離して、ガラスケースから羽子板を取り出し、ケースは処分しました。
羽子板本体だけになると、省スペースに保管でき本当にスッキリしました。
この状態で大切にしていきます。
お正月前にはクリスマスもありますね。
姉妹特集、こちらも参考にしてください。
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