公文式とそろばんどっちがいい?2つの共通点と相違点。
※公文式の算数・数学にスポットを当てています。
国語・英語に関しては触れていません。
私は数年前まで小学校で算数を教えてました。
担当学年は5・6年生。
クラスの中に必ず何人かは計算がすごく速く、かつ算数が得意な子がいます。
その子たちはほぼ公文かそろばんを習っている(習っていた)子たちでした。
この記事では、そろばんと公文の共通点・相違点についてかいています。
今、そろばんか公文かで悩んでいる、
そろばんと公文、どちらがいいのか知りたい、
そろばんと公文の違いを知りたい、
自分の子がどっちが合うのか知りたい、
…そもそもそろばんや公文って習った方がいいの?
そんな悩みや、迷っている方のひとつの情報になればと思います。
そろばんと公文、
どちらがいい・悪いの判断はしていません。
そろばん先生として10年、子どもたちの様子を見てきた経験から書いています。
ただ、少しそろばんびいきの内容になっていることをご了承ください😓。
日本のそろばん人口60万人(全世界のそろばん人口は1000万人超)[いしどHP(2023)]
くもんは、世界に24900教室、受講教科数は約392万(うち日本が約144万・海外が約247万)
※受講教科数とは、生徒一人あたりの受講教科数:生徒数は未公表[公文式HP]
1.そろばんと公文式の共通点
そろばんと公文、共通点がけっこうあります。
そろばんと公文の共通点
・スモールステップ
・個別指導(対応)
・反復練習
・基本的には自分で解いていく(自主的活動の時間が多い)
・学年や年齢は関係ない
そろばんも公文も子どもたちのペースで進むことができます。
そろばんの場合はすべての子が同じ基礎コースからスタートし、子どもの上達度によりレベルが上がっていきます。
公文の場合は学年に応じた学力診断テストによりスタート内容が決まり、習熟度に応じで難易度が上がっていきます。
どちらもスモールステップで進んでいくので、できないまま、理解しないまま進むことはありません。
「できた!」を積み重ねていくことから達成感や自己肯定感を高めることができます。
同じ学年でも内容がバラバラなので、個別指導(対応)をしています。
また、そろばんも公文も基本的には自分でどんどん解くことで力をつけていくスタイルです。
そして、類題を何度も反復練習することで力をつけていくスタイルも同じです。
2.そろばんと公文の相違点
そろばんと公文の相違点を見てみます。
そろばんも公文も主に計算の反復練習します。(公文は関数などもあります)
しかしその計算方法は大きく異なります。
公文
・学校で習った(習う)やり方で計算する 筆算など
・計算の種類が多い(足し算・ひき算・かけ算・わり算・小数・分数・文字式・√など多岐にわたる)
・紙と鉛筆を使って計算する
・計算で左脳を強化する
そろばん
・学校とは全く異なるやり方で計算する
・計算の種類は主に4種類(足し算・ひき算・かけ算・わり算)
・そろばん(道具)を使って計算する
・計算で右脳を開発し鍛える
※その他、授業の時間や宿題の有無など細かい違いはありますが、この記事では大きな特徴の相違点についてのみピックアップしました。
3.そろばん、公文で身につく力
そろばんと公文、どちらもしっかり練習すれば力がつきます。
身につく代表的な力をあげると次の3つです。
①計算力がつく
②集中力がつく
③忍耐力がつく
そろばんで身につく力をより深く知りたい方はこちらもご覧ください👇。
具体的に見ていきます。
①計算力
そろばんも公文も計算の反復練習をやります。
反復練習すれば計算力は確実に身に付きます。
しかしそれが表面化するのにそろばんと公文では時間差があります。
例えば、公文では学校と同じやり方で練習するためその内容がテストや宿題が出た場合、目に見えて力がついたことが分かります。
一方、そろばんの場合は学校で習う計算方法とは違うので、力がついたことが表面化するまでに時間がかかります。
ある程度そろばんが上達し、暗算力がつき出したころからようやく計算力で一目置かれる存在になります。
このような違いはありますが、そろばんも公文も結果的には計算力を身につけることができます。
計算力の大切さについてはこの記事をご覧ください👇。
②集中力
集中力がつくアクションは
1、簡単な作業
2、指先、手先を使う
3、素早く行う
そろばんも公文も基本的にはこの繰り返し。
アクションを反復することで集中力が強化されていきます。
特にそろばんは時間を計って速く正確にを強く意識して練習するので、一気に集中モードに入ることができるようになります。
③忍耐力
そろばんも公文も、学年・年齢関係なしの個別対応のスモールステップで進みます。
つまり、子どもたちの上達度、理解度によって進む。
これは逆にいうとわかるようになるまで、できるようになるまで進めないということです。
そろばんの場合は昇級しないと進むことはできません。
そろばんも公文も徐々に難易度が上がっていきます。
どんな子でも壁にぶつかる時が出てきます。
そういった場面でもコツコツ努力することで、忍耐力が強化されていきます。
4.まとめ
そろばんと公文
どちらもしっかり取り組むことで計算力・集中力・忍耐力を身につけることができます。
これは基礎学力、まさに学力の土台となる力。
アスリートが筋力や体力をつけるトレーニングと同じです。
その上で技術を磨いていく。
基礎力があるうえで発展力、応用力をつけていくと学力が積みあがっていきます。
この力がないと発展力、応用力はついてきません。
基礎がしっかりした土台には大きな建物も、個性的な建物も立てることも可能です。
結論としては、基礎学力の定着にはどちらも有効です。
最後に私の考えです。
小学4年生以上で、算数が苦手なお子様の場合
→ 公文で徹底的に計算力をつけるのをおすすめします。
理由は、そろばんでは効果が出るまで時間がかかるためです。
それよりも学校のやり方と同じ公文で、徹底的に基礎力を身につけることがいちばんです。
小学校の卒業までに小学校で習う計算は押さえておくべきです。
小学校の計算ができなければ数学で苦労するのは目に見えています。
・現在算数が得意な子や、幼稚園や小学校低学年のお子様は
→ ぜひそろばんをおすすめしたいです。
理由はそろばんで右脳を強化できるからです。
珠算式暗算(フラッシュ暗算と同じようなもの)をしている子を見たことがありますか?
その計算力に度肝を抜かれると思います。
そろばんにしっかり取り組むことができたら、その力をつけることは可能です。
紙もえんぴつもない中で高速で計算ができたら、きっと誰が見てもビックリします。
この力を習得したら一生物で、受験勉強がおわっても大人になっても日常生活で活用できる力になります。
かなりの練習と時間は必要になりますが、そんな力を身につけることも可能です。
右脳について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考してください👇。
最後はついそろばんの魅力を強調してしまいました😊
悩まれているパパやママの参考にしていただけたら幸いです。
また、こちらのYouTubeでの説明もとても分かりやすくまとめられています。
中学受験を考えてる場合、どうなのかという悩みをお持ちの方はぜひ見てみてください。
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“公文式とそろばんどっちがいい?2つの共通点と相違点。” に対して3件のコメントがあります。