通知表の見方と活用術 子どもを伸ばす親の特徴とは

小学生になると節目で通知表(あゆみ)をもらってきます。
見る時は子どもも親もドキドキしますね。

この記事では親として知っておきたい通知表の見方とその活かし方について書いています。
通知表に限らずテストや試験の結果など子どもが持ってきた何らかの結果を見た時、親がどんな反応をするか?
これはとても大事で大きなポイントです。

よかったら参考にしてみてください。

通知表を見る心構え

通知表を見る時の心構えとして紹介したい文があります。

本日、通知表を配りました。
この通知表という紙1枚に、1人の〇年生の半年間を記述することは不可能です。
ですから、この通知表にかかれていることは「私の目」に「学校で見えた」部分…そう、子どもたちの「一部」しか評価できていないことになります。
客観的に評価するために、テストや提出物などを参考に評価しています。

そして、毎年思うことですが、この評価は私の指導力の評価でもあります。
2を3にできなかったのは、何を隠そう、私の指導力不足…子どもたちのせいではありません。
ですから、この「通知表」を叱る材料ではなく「ほめる材料」にしていただけたら、製作者としては嬉しい限りです。

娘、学級通信より

学年主任を務めるベテラン先生からの言葉です。

そうなんです。
通知表って子どもの学校生活のごく一部分が評価されたものなんですね。
子どものすべてを評価されているわけではないんです。

親はそれをふまえたうえで通知表を見ることが大事です。

評価には「相対評価」と「絶対評価」があります。

相対評価

3段階評価の各段階が「クラスで何人」と決まっている成績のつけ方です。
周囲と自分を比較して、自分がクラスの中でどの程度の順位なのかがわかるような評価の仕方です。

絶対評価

自分の学習状況を達成度で評価する方法

基本的に現在の通知表は絶対評価です。
しかし、現実的には先生によって評価基準が異なる可能性があるため、バランスをとるため「相対評価を加味した絶対評価(相対評価と絶対評価を合わせて成績をつけている)」となっているようです。

通知表の見方

通知表を見る時、ついつい「A」「よくできる」「◎」や逆に悪い「C」の数に注目しがちです。
でもこればかりを気にしすぎないようにしましょう。
それより所見コメントで先生がどんな風にお子さんを見ているかに注目しましょう。
意外な一面がかかれていたり、家では見せない様子など新たな発見があるかもしれません。

ベテラン先生の学級通信にもあるように通知表は怒ったり問い詰めたりするためではなく、子どもの成長を読みとり、褒めていくために活用していきたいです。

行動や生活の記録など学力以外の評価は通知表でしか分からない、とても貴重な評価の1つです。

結果に対する親の反応

通知表に限らず学校のテストや試験など、子どもが持って帰ってきた何かの結果に対する親の反応は、子どもたちにとても大きな影響を与えます。
反応を間違うと子どもたちの成長を止める原因にもなりかねません。

😁結果に対し大喜びする  →  いい結果は喜んでもらえる・褒められる 
😠結果に対し怒る  →  悪い結果は怒られる    

こうした反応は子どもたちにインプットされていきます。
親が結果ばかりを気にしていると、子どもも結果ばかり気にするようになります。

そろばんでも検定試験の話をすると「落ちたら怒られるから受けたくない」という子が時々います。

結果を隠したり、少し難し事にはチャレンジすらしようとせず、分からなことがあっても分かっているふりをしたり、嘘をついたり…
そんな状態が子どもたちの成長を妨げてしまうのは当然のことです。

😊結果が良かった  →その結果に至った過程(プロセス・取り組み方)を褒める。
「よく頑張ってたもんね」「たくさん練習したからだよ」「毎日しっかりできたからだね」

😊結果が悪かった  →努力やがんばり方はどうだったかを考える、結果をよくするためにはどんなことを改善したらいいかを一緒に考える

その結果に至った過程(プロセスや取り組み方)について話すことで、がんばったこと・努力したことを褒められたということを受け取ります。
逆に過程(取り組み方や)を改善する必要性を伝えていくことで次につながる建設的な話ができます。

結果が悪かったときこそ子どもには変わってほしいですよね。
怒ったところで変わりません。
変わってほしいなら親子で建設的な話をしましょう。

まとめ

そろばんの先生をしていると、子どもたちのかかわりと共にたくさんの保護者の方とのかかわりがあります。
どんどん成長をし続ける子の保護者の方には共通点があります。
それは、結果を淡々と捉えていることです。

結果が合格でも、不合格でも過程(プロセス・取り組み方)について話します。
子どもがたくさん練習し努力していたことを褒めたり、逆に練習不足だったことを指摘し、不合格もいい経験と励まし、次またがんばろうねと声かけをします。

子どもたちはたくさんの可能性を秘めています。
子どものときの色んな結果はあくまで通過点で、本当の結果はもっと先にならないと、それが本当にいいのか悪いのか分かりません。
通知表や色んな結果に対し親が正しく反応すること
それが、子どもたちを伸ばすカギになります。

ちなみに…
私は通知表やテストの結果などは子どもの目の前で見ず、ひとまずひとりで見るようにしてます。

maru

そしたら、つい感情的に言っちゃうということがなくほとんどなくなりました🙂

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