子どもの聞く力を伸ばすことの大切さとその方法

お子さんは人の話をきちんと聞くことができますか?

子どもたちの前に立って話をしていると、
しっかり話を聞くことができる子と、全然話を聞いていない子がいます。

同じことを伝えたのに、できる子とできない子がいます。

これは能力の差ではなく、「聞く力」の差です。

この記事では、子どもの聞く力を伸ばすことの大切さとその方法について書いています。

これまで、そろばん教室・学校・学習塾で子どもたちと接してきた実体験からわかった内容も入っています。

この記事を読んで、子どもの聞く力について注目していただけたらと思います。

目次

1.聞く力とはどんな力のこと?
2.聞く力をこどものうちに伸ばすことの大切さ
3.そろばんで伸ばすことができる「聞く力」
4.まとめ

1.聞く力とはどんな力のこと?

「聞く力」とはいったいどんな力を言うのでしょう。

聞く力

相手の言葉についてしっかりと聞き取ること

ただし、この場合は聞き取った言葉によって何か行動を起こすことは含まれておらず、あくまで言葉の意味を理解するにとどまります。

「聴く力」もよく聞きます。

聴く力

相手の言葉が含む意味を的確に察知すること

「聴く力」は傾聴力と言われたりします。

傾聴力は相手が話していることをきちんと聞いたうえで、相手の表情・仕草・声などから相手の要望をしっかり汲み取ること力のこと。

傾聴力はビジネスにおいても重要なスキルの1つとされています。

つまり、「聞く力」のレベルアップバージョンが「聴く力」ということになります。

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まずは「聞く力」をつけるところからです。

2.聞く力を子どものうちに伸ばすことの大切さ

聞く力は子どものうちに伸ばした方がいい力のひとつです。

脳の仕組みで「聞く力」は「話す力」とも連動していると言われます。
言語能力やコミュニケーション能力を育むためにも「聞く力」の育成は大切です。

そして…

「ただ話を聞くこと」と「集中して大事な内容を聞きとる」は違います。

親子の会話や数人での会話では話を聞くことができても、

みんなで先生の話を聞く、
一斉に伝えられたことを聞き取る、

ことができない子は本当にたくさんいます。

学校の授業は基本的には一斉授業です。
学習塾のスタイルはいろいろありますが、集団塾は一斉授業をします。

「集中して大事な内容を聞きとる」力がない子はあまり授業を聞いていません。

勉強方法はいろいろあるので、一概に授業を聞いていないから成績が悪いとは言えませんが、
勉強以外でも大事なことを聞く場面はたくさんあります。

集団で動く場合、1人違った動きをしたり、出遅れたり、周りについていけない状況になることがあります。

円滑な人間関係を築いていく中においても「集中して大事な内容を聞き取る力」は大切です。

まず耳の教育を

 これまでの日本人の頭脳は視覚的言語能力によって発達していたと考えられる。
聴覚的言語能力によって磨かれる頭脳、思考力に欠けるところがあったと想像される。
まず、耳。そして目。それが無視されているのは由々しきことである。

耳の理解力を大事にする

 頭のよさは記憶のよさであるが、その記憶には視覚的記憶と聴覚的記憶がある。
これまで日本の教育は、視覚的記憶に偏向していた。
耳の理解力が貧弱であっても、優等生になれる。
文字、文字、本、本と目の色を変えるが、話は馬耳東風ときき流す。

やわらかく、考える。『朝採りの思考(抜粋)』外山滋比古

「聞く力」を伸ばすことの大切さが読み取れます。

3.そろばんで伸ばすことができる「聞く力」

意外かもしれませんが、そろばんの授業で「聞く力」を鍛えることができます。

それは読上算です。

読上算

数字を聞いてそろばんで弾いて計算するという方法
「願いましては~」から始まり、「○○円では」で終わります。

読上算検定や大会もあり、最高桁は8~17ケタの計算になります。

※読上暗算という数字を聞いて暗算で計算する方法もありますが、「聞く力」がテーマなので読上算のみの説明にします。

そろばんを使っての計算なので、ある程度そろばんができれば簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、級が上がるにつれ膨大な桁数を高速で読んでいきます。
その数字を正確に、そして1つも聞きのがさないようにし計算をしていきます。

そろばんの技術だけでなく、「聞く力」がないと答えを出すことができません。

この練習により「集中して聞く力」「正確に聞き取る力」を鍛えていきます。

このほか記憶力・情報処理能力などあらゆる力を伸ばすことができます。

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読上算はとにかく練習したら必ず上手になります。
苦手な子は練習量不足の可能性が高く、練習すればできるようになっていきます。

つまり、「聞く力」もトレーニングする中で伸ばすことができる力であるということが言えます。

4.まとめ

「聞く力」とは相手の言葉をきちんと聞き取ること。
その先に「聴く力(傾聴力)」があります。

「聞く力」がないと、大事なことを聞きのがしたり、
集団の場合、行動を間違ったり、出遅れたりしてしまうことが出てきます。
円滑な人間関係を築いていくためにも、必要な力です。

「聞く力」はそろばんの練習の中で伸ばしていくことができます。

もし興味を持たれた方は、お近くのそろばん教室や読上動画(YouTube)などものぞいてみてください。

応援はげみになります。

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