ワンオペ育児で叫びたかったあの頃…「自分の時間」優先が、実は子どものためだった話

子育て奮闘中のママへ
10年前の私に伝えたい「その頑張り、間違ってなかったよ😊」
「今日も一日、お疲れ様でした!」
子育て真っ最中のママさんたちへ、まずはこの言葉を贈らせてください。
毎日、朝から晩まで、息つく暇もないほどお子さんのために駆け回っていることと思います。「自分の時間なんて、いつになったら取れるの…?」「もう、何もかも投げ出してしまいたい!」…そんな風に感じてしまう日だって、きっとありますよね。
何を隠そう、現在大学生・高校生・中学生の娘たちのママである私も、ほんの10数年前までは、まさにそんな毎日を送っていました。2歳違いの3人の子どもたちを、今でいう「完全ワンオペ」状態で育児していた、専業主婦時代。振り返れば、キラキラした思い出もたくさんありますが、当時は「辛い」「しんどい」と感じることの方が多かったかもしれません。
「ああ、あの頃の私に今の私が何か伝えられるなら…」 子育てが少し落ち着いた今だからこそ、そう思うことがよくあります。
「自分の時間が欲しい!」その一心で編み出した、我が家の鉄の掟
10年以上前、我が家は夫と私、そして2歳刻みの幼い3姉妹という家族構成でした。夫とは職場結婚。彼の仕事の大変さは痛いほど理解していたので、「手伝ってほしい」なんて弱音はなかなか吐けず、平日はもちろん、休日もほぼ一人で育児と家事のすべてをこなす日々。
日中は公園遊びに買い物、帰宅すれば怒涛のお風呂タイム、そして息つく間もなく夕食の準備と片付け…。子どもたちが小さかったあの頃は、毎日がまるで戦場のようでした。
そんな中で、私が喉から手が出るほど欲しかったもの。それは、たった数分でもいいから「自分だけの時間」。 子どもたちが寝静まった後、ソファに座ってホッと一息つく。そのわずかな時間のために、私はある「鉄の掟」を自分に課していました。
それは、「何があっても、子どもたちを夜8時までには寝かしつける!」
この目標を達成するために、私はまるで戦略家のように毎日を計画していました。 「夕食の準備は、午前中のうちにここまで終わらせておこう」 「お風呂は、夕食前に済ませた方がスムーズかな?」 「寝る前の絵本は、この3冊を読んだらおしまいね」 などなど、分刻みのスケジュールを頭の中で組み立て、それを毎日確実に実行できるよう、あらゆる工夫を凝らしました。まさに、習慣化の鬼と化していたのです。
なぜ、そこまでして頑張ったのか? それはもう、100%「自分のため」でした。子どもたちが寝た後の、ほんの1時間にも満たないかもしれないけれど、誰にも邪魔されずに過ごせる自分の時間を死守するため。その時間があったからこそ、私はなんとか心のバランスを保てていたのだと思います。
ある専門家の言葉との出会い「それ、間違ってなかったよ!」
そんな必死だった日々から十数年が経った先日、私は一冊の本と出会いました。 小児科医である成田奈緒子先生の著書、『「発達障害」と間違われる子どもたち』です。
成田先生は『高学歴親という病』といった刺激的なタイトルの本も出版されていて、最近ではYouTubeなどでも積極的に情報を発信されているので、ご存知の方も多いかもしれません。私もすっかり先生のファンになり、著書を読み漁り、動画を拝見するようになりました。
その中で、成田先生が一貫して、そして力強く発信されているメッセージがあります。 それは、「子どもの脳の発達にとって、睡眠時間は何よりも大切。どんなことをしてでも、夜8時までには寝かせるように!」というもの。
この言葉に触れた瞬間、私はまるで頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。 そして同時に、胸の奥から温かいものが込み上げてくるのを感じたのです。
「え…?じゃあ、あの頃、自分のために必死で子どもたちを早く寝かしつけていた私って…間違ってなかったの?」
自分の時間を確保したい一心でやっていたことが、結果的に子どもたちの脳の健やかな成長にとって、とても良いことだったなんて! あの頃の私は、そんなこと夢にも思っていませんでした。ただただ、自分の休息時間が欲しかっただけなのですから。
でも、成田先生の言葉は、まるで10数年前の私に「それでよかったんだよ」と優しく語りかけてくれているように感じられました。あの時の罪悪感にも似た後ろめたさが、スーッと消えていくような、そんな不思議な感覚でした。
あの頃の私へ、そして今、子育てを頑張るあなたへ
もし、タイムマシンがあって過去に戻れるなら、私はあの頃の自分にこう言ってあげたい。
「毎日毎日、本当によく頑張ってるね。自分の時間が欲しくて、子どもたちを早く寝かせようと必死になっていること、誰も褒めてくれないかもしれないけど…それ、間違ってなかったよ! あなたが自分のために頑張ったその行動が、実は子どもたちにとってもすごく良いことだったんだよ」って。
そして、成田先生の本の一節が、今の私の心に深く響いています。
「ママも自分だけのためにがんばっていい。案外それが子どもに良かったりするんだということ。」
(『「発達障害」と間違われる子どもたち』より)
まさに、これなんです。
今、この瞬間も、かつての私のように、子育てに必死で、自分のことなんて後回しにして頑張っているママさんたちに、この言葉が届いてほしいと心から願っています。
ママが自分の時間を大切にすること。 ママが自分のために何かを頑張ること。 それは、決してわがままなことなんかじゃない。
ママが心穏やかでいられること、ママが笑顔でいられること。それが、巡り巡って子どもたちの心の安定や健やかな成長に、きっと繋がっていくのだと私は信じています。
成田先生は、こんなこともおっしゃっています。 「親がやるべきことは、自分がまっとうに生きる姿を通して、子どもを導くこと」
親だって、一人の人間。完璧じゃなくていい。 時には自分のために時間を使ってもいい。そうやって、自分自身が人生を楽しんでいる姿を見せることこそが、子どもたちにとって何よりの道しるべになるのかもしれません。
おわりに:あなたの頑張りは、必ず未来に繋がっている
子育ての真っ最中にいると、毎日が必死で、先の事なんて考える余裕もないかもしれません。でも、あなたが今、お子さんのために注いでいる愛情や努力は、決して無駄にはなりません。
そして、どうか忘れないでください。あなた自身のことも、大切にしてあげてくださいね。 ほんの少しでも自分のための時間を見つけて、ホッと一息つくこと。それが、明日への活力に繋がるはずです。
あの頃の私がそうだったように、今のあなたの頑張りも、きっと未来のあなたと、そしてお子さんたちの笑顔に繋がっていると、私は信じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
新米ママさんに届きますように( *ˊᵕˋ)✩‧₊˚



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